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思い出が蘇る時
第1章 1章 再会
ゼミ仲間の由佳(ユカ)と就職内定祝いに呑みに来た。
由佳はカシスオレンジを頼み、私はビールを頼んだ。

女の子らしいなあと由佳を横目に、仕事帰りのおっさんみたいにビールをがぶがぶ呑んだ。

「優樹(ユキ)は男らしいねえ」

私の思ったことを悟られたのかと驚いて、呑みかけていたビールを喉に詰まらせた。

ゴホゴホとむせている私の背中を撫でてくれる。

「大丈夫?」

大学のテニスサークルでは、由佳優樹コンビとして試合に出ていた。
大きな大会でもそれなりの成績を残して、4年生になる前に引退した。
引退してもこうしてお互いに励まし合いながら就職活動に挑み、なんとか卒業する前に就職先が決まった。

可もなく不可もない普遍的な文系大学に進学して、経済学部で4年間過ごしてきた。
それなりに楽しい大学生活、それなりに幸せな日常。
恋愛事情もそれなりだ。

「それで、藤井君は就職先決まったの?」
「うん、おかげさまで」

由佳と藤井君は2年付き合っている。
同じサークルだ。
すらりと背が高くて、イケメンってわけではないけど、爽やかな感じ。
お似合いの2人。

羨ましい……。

「由佳はいいなー、優しい彼氏がいて」
「優樹にはろくな彼氏出来ないもんねー」

ハア……

イケメンで、エスコートがうまかった洋司(ヨウジ)
体目的な気がして3ヶ月で別れた。
最後に言われた言葉は「俺そんなチャラくねーし」

ちょっと強気だけど、たまに照れるところが可愛くて付き合った武(タケシ)
浮気されて半年で別れた。
最後に言われた言葉は「お前ほんとに俺のこと好きなの?」

真面目で不器用だけど、一途で優しかった亮太(リョウタ)
束縛がキツくなって1年で別れた。
最後に言われた言葉は「どこかに行っちゃいそうで怖かった」

思い出すだけで、彼らが悪かったのではなくて
私が悪かったんじゃないかと思う。

由佳は「そんなことない」って慰めてくれるけど
やっぱり私は、私が悪かったんじゃないかなあと思ってしまう。
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