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The one …ただ一人の…
第2章 危機
ある日、曄良はいつものように定時で職場を上がると、駅に向かって歩いていた。
渋谷の駅から一駅で、下北沢。そこからしばらく歩いて公園を抜ける。
不意に自分の足音の他に足音が重なるのがわかった。
曄良は不安に駆られた。
ドンドン近づいてくる足音が、自分の背後に迫ったのを感じた。
「誰っ!」
振り返った先に見覚えのある顔があった。
『曄良…。久しぶりだね。』
冷たい汗が背中を伝っていくのがわかった。
「なんで。接近禁止令が…出たはず……」
曄良は、後退りをする。
『そんなの関係ないだろ。この前の続きをしようよ。曄良…』
「いやっ、来ないで。」
その男は曄良にジリジリと近づいてくる。
曄良は、足元の柵にぶつかり、倒れそうになる。
「きゃっ!」
咄嗟に男は曄良の腕を取ると、そのまま植え込みに曄良を押し倒す。
「やっ。やめて!」
何とか逃げようと、のしかかる男の肩を押す。
『おっと、危ない。曄良は空手が得意だったね。』
両手を、すごい力で押さえ付ける。
男は、曄良の首筋をペロリと舐めた。
「や……」
曄良は嫌悪感しか感じない。気持ち悪い。
身体を捩って、逃れようとすると、男は一瞬腰を浮かした。
グキッ!
『うっ!あああ……』
曄良は男の股間を蹴り上げた。
のたうち回る男から、何とか逃れると、荷物を拾って全速力で走って逃げた。
渋谷の駅から一駅で、下北沢。そこからしばらく歩いて公園を抜ける。
不意に自分の足音の他に足音が重なるのがわかった。
曄良は不安に駆られた。
ドンドン近づいてくる足音が、自分の背後に迫ったのを感じた。
「誰っ!」
振り返った先に見覚えのある顔があった。
『曄良…。久しぶりだね。』
冷たい汗が背中を伝っていくのがわかった。
「なんで。接近禁止令が…出たはず……」
曄良は、後退りをする。
『そんなの関係ないだろ。この前の続きをしようよ。曄良…』
「いやっ、来ないで。」
その男は曄良にジリジリと近づいてくる。
曄良は、足元の柵にぶつかり、倒れそうになる。
「きゃっ!」
咄嗟に男は曄良の腕を取ると、そのまま植え込みに曄良を押し倒す。
「やっ。やめて!」
何とか逃げようと、のしかかる男の肩を押す。
『おっと、危ない。曄良は空手が得意だったね。』
両手を、すごい力で押さえ付ける。
男は、曄良の首筋をペロリと舐めた。
「や……」
曄良は嫌悪感しか感じない。気持ち悪い。
身体を捩って、逃れようとすると、男は一瞬腰を浮かした。
グキッ!
『うっ!あああ……』
曄良は男の股間を蹴り上げた。
のたうち回る男から、何とか逃れると、荷物を拾って全速力で走って逃げた。