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The one …ただ一人の…
第2章 危機
いつもより帰りが遅くなった曄良が店に来ると、顔色が真っ青で、走って来たのか肩で息をしていた。
『どうした?大丈夫か?』
曄良は息を整えながら、何時もの席に座ると、深く息を吐いた。
マスターが水を置くと、コップを持った。その手が震えていた。
尋常じゃない。何があった?
日向は心配そうに見つめる。

震える声で、曄良は言った。
「いたの…あの人……」
マスターに視線を向ける。
『えっ……まさか……如月か?』
「……うん。」
『なにかされたのか?』
「あっ、それは大丈夫。されそうになったけど、蹴り飛ばして…」
曄良の震えは止まらない。
『警察に連絡するか?』
「ん…でも……禁止令。関係ないって……」
『くそっ!役立たねえな!警察!』
マスターはテーブルを拳で叩いた。

ストーカー?
と日向は眉間にシワを寄せて、会話に入って来た。

『前に、ここでバイトしていた男だ。嫌がる曄良にちょっかい出して、俺がバイト首にしたんだ。』

「ちょっとビックリしちゃって。でも上手く逃げれたし。もう大丈夫。」
でも、その横顔はとても大丈夫なものではなかった。

『日向、ちょっと店、頼めるか?』
はいと返事して、次の瞬間目を奪われた。

マスターは曄良を抱きかかえると、荷物を持った。
『ちょっと部屋に送ってくる。』
そう言うと、店の内階段へ上がって行く。
えっ?なんで内階段から……2階はマスターの家のはず。
日向はポカンと口を開け、その状況を見送った。
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