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The one …ただ一人の…
第11章 親父の企み
『曄良、こっちだよ!』

曄良はレモンイエローのスーツに身を包み、緊張した顔をしながら、こちらに歩いて来た。

『やっぱり似合ってる。』
「変じゃない?」
『綺麗だよ。』

そう言うと、曄良の腰に手を回しエスコートしながら歩いて行く。
privateと書かれたエレベーターに乗って、5階へ。
5階がオフィスルームになっている。
社長室の前に来ると、日向はスッと息を吸った。

コンコン

『失礼します。日向です。早瀬曄良さんをお連れしました。』

「どうぞ」

ドアが開き、曄良は緊張で手と足が一緒に出てるような気がして、上手く歩けている気がしない。

「失礼します。初めまして、早瀬曄良と申します。」

そう言って頭を下げた。
ゆっくり顔を上げると、そこには見覚えのある顔があった。

「???」

「良く来てくれたね〜曄良ちゃん」

『さっ…斉藤さん?』

何時もは作業着を着ている斉藤さんが高級なかっちりとしたスーツ姿で社長室のデスクにいる。

「そう言う事だったのか。親父が曄良の事、知り合いみたいな言い方してたのは、、」

日向は一人で納得しながら頷いて苦笑いした。

『あっあの、えっと』

曄良は、まだ状況を飲み込めていない。
とりあえず、座って。
とソファーに座ることを勧められ、日向にエスコートされながら、座った。

「曄良、親父は、社員たちの仕事振りを見るのに、清掃員を装ってホテル内を見回りしてる。斉藤って名乗って。」

『あっ、じゃ本当は…山野辺……社長!』

カタンと一瞬立ち上がると、すぐさま力無く座りこんだ。
だって、私。……社長相手に何て失礼な事を!しかも、息子に対しての不満をぶちまけ、相談にまで乗ってもらって……。
穴があったら入りたい……。

『だっ、大丈夫?曄良?』

曄良の顔色が真っ青になっていくのを感じた。
曄良は再び立ち上がると、親父に向かって頭を下げた。

「数々の失礼、本当に申し訳ございませんでした!」
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