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The one …ただ一人の…
第3章 戸惑い
『ただいま。』
「あっ、曄良さん、おかえりなさい。」
「日向くん。ただいま。」
ニッコリ笑ってくれる。
ああ、天使、天使が笑いかけてる。

見惚れていると、マスターから仕事しろと、小突かれる。

『全く、アイツは。』
お前が来ると、途端にサボりモードだ。
そういうマスターに、曄良は笑顔をみせる。
でも、お前も満更でもないんだろ?
とマスターに言われ、曄良は頬を真っ赤にした。
「人の心読むのやめてよ。」
『顔に出てるから。』
えっウソっと言って、頬に手を当てる。
ハハハハハっと笑いながら、厨房へ行ってしまう。
お兄ちゃんの馬鹿っ!!余計に意識しちゃうでしょ。
と思いながら、日向に目をやる。
ふと目が会うとニッコリ笑ってくれる。
そんな事が嬉しい。


初めて、あのホテルであった時…。
こんなカッコいい人いるんだって思った。モデルとか出来そうな整った顔。綺麗な顔。
でも、笑った時の顔は途端に可愛くなる。
少し茶色がかったクセのある髪。
あの時、ぶつかってしまった時、一瞬だけど、抱きしめられる様な感じになった時の、鍛えられた腕のあの感触。思い出すだけでドキドキしてしまう。

でも、相手は大学生。5歳も年上の私は…やっぱり……。

「……ん…さん……曄良さん。」
日向は曄良の目の前に手をかざす。
曄良は、うわっとビックリした顔で見上げる。
『ひ…日向くん…ごっごめんね。』
真っ赤になって、日向を見た。
「なんか、1人で百面相してたから、何かあったのかなって。」
日向にそう言われて、曄良は慌てる。
えっ私そんなに変な顔してた?
と頬に手を当ててアタフタする。
本当に曄良さん、可愛すぎる。オレを煽らないで……。
「でっ、なんかあったの?」
日向は、何気なく聞いた。
『えっ、あ…初めて日向くんとあった時の事思い出して…』
「えっ?」
『…あっ……私何言ってるんだろ。』
みるみる曄良の頬がピンクに染まっていく。
えっ、オレとの事思い出してた?
あんな幸せそうな顔で?
『やだっ…わっ…かっ帰るね。』
そう言うと、曄良は真っ赤になって、慌てて逃げるように店を出た。
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