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The one …ただ一人の…
第3章 戸惑い
「曄良さん!」
追いかけて来た日向に腕を掴まれる。
咄嗟に空手の技を掛けようとするけど、ビクともしない。
『えっ…なんで』
日向は、真剣な表情を曄良に向けた。
アパートの階段の影に連れていかれると、抱きしめられた。
『やっ…日向くん、離して。』
「嫌だ!」
ぎゅっと力を込めて抱きしめられる。曄良は日向の甘い香りにドキドキして抵抗する力が抜けて行く。
抱きしめたまま、日向は言った。

「オレの何を思い出してたの?」

『やっ…お願い。許して。』

「言ってくれるまで、離さない。」

さらに力を込めてくる。
ねぇと急かされる。

『かっ…カッコよかったなぁ……って…』
それだけ?
『支えてもらった時……ドキドキした…なって』

真っ赤になって俯く曄良の顎に手をやり、日向は上を向かせる。曄良の潤んだ瞳を見つめて言った。

「煽ったの、曄良さんだからね。」

日向の表情が途端に艶を帯びた。
曄良の頭に手をやると、引き寄せて唇を塞いだ。

『んっ…』
重なる唇の角度を変えながら、舌で曄良の唇をノックする。僅かに開いた曄良の口の中に舌を割り入れる。
舌を絡めながら、曄良を味わう。
『…ん……ふ…っん……』
曄良から、甘い声が漏れだす。
ほんのり柚子の香り。
日向は曄良の口内を余す事なく味わう。
息が出来ない程のキス。
ふっと唇を解放すると、力なく、崩れ落ちる曄良を抱きとめた。
「大丈夫?」
コクリと頷いて、潤んだ瞳を日向に向けた。

「ごめん。我慢出来なかった…」
『んっ。』

曄良の腰に手を回し、強く抱きしめる。
「オレのこと思って、あんな幸せな顔してたの?」
曄良は日向から視線を外し、頬をピンクに染め、日向の胸に顔を埋める。
「曄良さん?」
『…だよ……』
「ん?」
『そうだよ……』
潤んだ瞳からは、今にも涙が落ちそうだった。
「嬉しいよ。曄良さん。」
日向が、もう一度曄良の唇にキスをしようとした時だった。

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