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The one …ただ一人の…
第15章 婚約者
曄良は、肩で息をしながら、止まらない痙攣を感じていた。
『曄良…大丈夫?』
「あ…は…っ…ダメ……ムリ……」

日向はゆっくりとモノを抜くと、曄良をそっと抱きしめた。

『止まらなかった…気持ち良かった…』
「ん…」

日向はゆっくり起き上がると、バスローブを羽織って、バスルームに入っていく。暫くすると、戻って来て、曄良を抱き上げた。

『お湯、溜めたから、一緒に入ろ?』
「ん…」

曄良は、まだ整わない呼吸が、苦しくて、深呼吸を繰り返している。
曄良の頬にそっとキスをした。

『ムリさせた…ごめんな。』
バスタブに2人で浸かると、日向は後ろから抱きしめ、顔を曄良の髪に埋めた。

『お風呂上がったら…出掛けよう。』
「ん…」
『部屋にいると、また襲っちゃいそうだから、ね?』
と言うと、ニヤニヤ笑う。

「部屋じゃなくても、襲うよね?」
日向は、はははっと笑って誤魔化した。


風呂から上がって、着替えを済ませると、駐車場に向かった。
「ね、どこに行くの?」

曄良は日向に尋ねると、優しく微笑んだ日向はナイショだよ…と言った。
コーヒーショップで、コーヒーとサンドイッチを買って、ドライブしながら遅めの朝食。
暫くすると、花屋の前で停まった。
『ちょっと待ってて』
そう言うと、花屋へ入っていく。暫くすると、真っ白なユリとスイトピーの花束を抱えて戻って来た。
曄良に渡すと、曄良の座席のリクライニングを下げた。

「えっ?」
『眠そうだから…少し寝て良いよ?』
「でも…」
『着いたら、起こすよ。』

そう言って、曄良の瞼にキスを落とす。
日向は、黙って車を走らせた。暫くすると、曄良の可愛らしい寝息が聞こえて来た。

『疲れたよな…お休み、曄良。』

曄良の寝顔を見て、優しく微笑んだ。
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