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The one …ただ一人の…
第15章 婚約者
『ワガママ、聞くって言ったけど…』
曄良はニッコリ笑っていた。
『これは、嫌だ!』
曄良と日向は、遊園地に来ていた。大きな耳のカチューシャを日向は曄良に手渡され、拒否をしていた。
「なんで?可愛いのに…」
『曄良は、似合ってるよ?でもオレは……』
どう見ても、ガラじゃない……
泣きそうになっている日向を見て、曄良はクスクス笑った。
『曄良、せめてこっちにして?』
ぬいぐるみ型の帽子を指差した。
「わかった。じゃコレとコレね?」
曄良は、ペアのキャラクターの帽子を被って、嬉しそうに歩く。とても嬉しそうに日向を見上げた。
『曄良、嬉しそう。』
「彼氏とこういうの、してみたかったの。変かな?」
『曄良、可愛い!』
日向は、曄良の願い事は何でも叶えたいと思った。
曄良、オレは曄良を一生甘やかしてしまうんだろうな。そんな事を思いながら、手を引く曄良と遅くまで遊園地を歩き回った。


次の日、朝起きた日向は、大きな声を上げた。
「日向?どうしたの?」
曄良が日向の声にビックリして飛び起きた。
『エッチしてない!』
昨日は遊園地を堪能して、クタクタになって帰って来た2人は、シャワーを浴びて、そのまま寝てしまった。
「日向、馬鹿っ!」
曄良は怒って、日向に背を向けた。
『えっ?なんで怒るの?だってしたかったのに…』
そう言って、曄良を背中から抱きしめてくる。
「もう…ダメだよ。山下さん、迎えに行くんでしょ?」
そう言って、ベットから出ようとする曄良の腕を掴んでベットに縫い付ける。
『大丈夫だよ。曄良、すぐ濡れちゃうでしょ?』
曄良は真っ赤になって、抵抗する。
「日向のバカっ!バ…んっ」
唇を強引に重ね、言葉を遮って舌を絡ませた。意地になって逃げる曄良を、ねっとりと追いかけて、舌を絡め取る。
『逃げるなよ。』
日向の表情は艶っぽく、曄良を翻弄してゆく。
『逃げてたら、遅刻するぞ。』
そう言って、再び唇を重ねた。曄良はバスローブを剥ぎ取られ、胸を揉みしだかれると、抵抗していた力が緩む。追いかけて来た日向の舌に絡ませ、甘い吐息が洩れた。
「ん……んっ……んんっ…」
ゆっくり唇を離すと、日向はニヤっと笑った。
『いい顔……』
胸の先端を口に含み、甘噛みしながら、早めの絶頂を促してゆく。曄良の脚の間に手を入れ、ショーツを脱がせると、曄良の中にゆっくりと手を這わせた。
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