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The one …ただ一人の…
第17章 山下の気持ち
ロビーに降りると、山下が凄い顔で待っていた。
日向は、満足そうな顔で、降りて来たが。
曄良はフラフラしていた。
転びそうになる曄良を、山下は支えた。
「こんなになるまで…」
そう呟くと、山下は日向に言った。
「曄良さん、顔色悪いですよ。あまり無理させたら……」
日向が、思い出したように。
『曄良、病院で診てもらえ。昨日、過呼吸に……』
「過呼吸??そんなにムリをさせたんですか?」
山下の怒りがピークになった。
山下は電話を入れる。
『山野辺社長、山下です。これから曄良さんを病院に連れて行きます。今日は日向さんに別の秘書を付けて下さい。』
日向は慌てた。
えっ、オレも行くよ。病院!
『ああ、何があったって、聞くんですね。あなたの息子が、曄良さんを過呼吸になるまで、抱くから!』
曄良は真っ赤になって、山下を見ている。
『ええ、そうです。発作を甘く見ると大変ですから、はいっ、念のために。わかってます。はい。では。』
山下はため息を吐いた。
すみません。取り乱して。
そう曄良に告げると、では病院に。といった。
「日向さんはオフィスの前で降りて頂きます。今日は西園寺さんがついて来れますので。」
『それは……何のお仕置きだ!』
「曄良さんを大事にしないからです!」
西園寺さんは、秘書の中でも特に厳しい人で、日向の天敵だった。
オフィスに着くと、日向は待ち構えていた西園寺に連れて行かれた。
山下はため息を吐き、ヤレヤレと言った。
「曄良さん、すみません。」
『えっ、なんで山下さんが謝るんですか?』
「いや。無理矢理日向さんと引き離して、病院へなんて。」
『そんな……』
「あなたの身体が心配なんです。」
『昨日は、私も悪かったんです。』
渉との事で、ヤキモチを妬かれてしまって。
「それとこれとは別です。」
山下は唸るように呟いた。
「取り敢えず、精密検査受けて、何もなければそれで良しという事で。」
『はい。』
病院に着くと、色々な検査をされ、全身見られたようで、恥ずかしかった。
診察室に呼ばれて、検査結果を教えてもらう。
「一言で言えば、過労ですね。」
『過労?ですか?』
「はい。心臓も、肺も、問題ありません。その他も合わせて見ましたが、大丈夫ですね。」
『良かった……何も、なくて。』
山下が泣きそうになってる。
『山下さん、大袈裟です。』
日向は、満足そうな顔で、降りて来たが。
曄良はフラフラしていた。
転びそうになる曄良を、山下は支えた。
「こんなになるまで…」
そう呟くと、山下は日向に言った。
「曄良さん、顔色悪いですよ。あまり無理させたら……」
日向が、思い出したように。
『曄良、病院で診てもらえ。昨日、過呼吸に……』
「過呼吸??そんなにムリをさせたんですか?」
山下の怒りがピークになった。
山下は電話を入れる。
『山野辺社長、山下です。これから曄良さんを病院に連れて行きます。今日は日向さんに別の秘書を付けて下さい。』
日向は慌てた。
えっ、オレも行くよ。病院!
『ああ、何があったって、聞くんですね。あなたの息子が、曄良さんを過呼吸になるまで、抱くから!』
曄良は真っ赤になって、山下を見ている。
『ええ、そうです。発作を甘く見ると大変ですから、はいっ、念のために。わかってます。はい。では。』
山下はため息を吐いた。
すみません。取り乱して。
そう曄良に告げると、では病院に。といった。
「日向さんはオフィスの前で降りて頂きます。今日は西園寺さんがついて来れますので。」
『それは……何のお仕置きだ!』
「曄良さんを大事にしないからです!」
西園寺さんは、秘書の中でも特に厳しい人で、日向の天敵だった。
オフィスに着くと、日向は待ち構えていた西園寺に連れて行かれた。
山下はため息を吐き、ヤレヤレと言った。
「曄良さん、すみません。」
『えっ、なんで山下さんが謝るんですか?』
「いや。無理矢理日向さんと引き離して、病院へなんて。」
『そんな……』
「あなたの身体が心配なんです。」
『昨日は、私も悪かったんです。』
渉との事で、ヤキモチを妬かれてしまって。
「それとこれとは別です。」
山下は唸るように呟いた。
「取り敢えず、精密検査受けて、何もなければそれで良しという事で。」
『はい。』
病院に着くと、色々な検査をされ、全身見られたようで、恥ずかしかった。
診察室に呼ばれて、検査結果を教えてもらう。
「一言で言えば、過労ですね。」
『過労?ですか?』
「はい。心臓も、肺も、問題ありません。その他も合わせて見ましたが、大丈夫ですね。」
『良かった……何も、なくて。』
山下が泣きそうになってる。
『山下さん、大袈裟です。』