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The one …ただ一人の…
第18章 音信不通
曄良の病院騒動から早1週間が過ぎた。
『おい。山下!』
「はい?」
明らかに怒っている日向は、山下を呼んだ。
「なんでしょう?」
『お前、曄良に何をした?』
「はっ?……えっ?」
曄良が、病院に行った日だよ。
「いや……何かありましたか?」
『ストライキ!』
『曄良がストライキ起こしてる!』


あの日から、お昼の留守電メッセージも来ない。
メールも、LINEも返事来ない。
電話しても拒否…。

『山下が、やらかしたとしか思えない。』
「えっ?日向さんが、お仕置きばっかりするからじゃないんですか?」
『じゃ、お前は何もしてないんだな?』

山下は、言葉に詰まった。
「えっ、いやいや……キスとハグはしましたね……」

日向の表情が変わる。
「でも、それは日向さんが許可くれたからで……」

『曄良が、嫌がってなかったらだぞ!』
山下は思い出し、いや…嫌がってはなかったと思いたい……。
「嫌だったんですかね?」
『知らん!』
他は?何かなかったか?と問い詰められ。
山下は渋々返事をする。

「あの日、曄良さん、私を振ろうとしたんです。だから、新たな恋を選ぶより、曄良さんの側にいたいと。」
『言ったのか?』
「ええ。一生独身で構わないから、振らないでくれと。」

『………………ん?』
「あっ?」
2人同時に声を上げた。

『言ってないのか?』
「私とした事が、日向さんの許可を得ている事をすっかり言うのを忘れてました……。」


曄良は、山下の気持ちは、すごく嬉しかった。
側に居させて欲しいと、日向のモノのままで構わないからと。
でも、日向はいいの?
私の事を好きな山下さんが、ずっと側にいるのは……。

「なんか、日向に秘密を作るみたいで……言えないよ……。」
小さい声で呟いた。

「はぁーっ」

またため息を吐いた。

所長も結城さんも、ヤレヤレという顔で、曄良を見つめていた。

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