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The one …ただ一人の…
第19章 魅惑のドレス
曄良は思い出していた。
司のマンションに泊まったあの日。
明方まで、司に抱かれてる夢を見ていた。
夢だと思っていた。
目が覚めると、司が付けた、キスマークが無数に付いていて…
きっとこの所為で、あんな夢を見たと思った。
司は何も言わなかった。
だから……
日向が、私の頭をクシャっとする。
『また…余計な事、考えてるのか?』
「えっ?……」
そう言って、顔を上げた曄良の頬を包み込む。
『泣いてる。』
「あっ……」
頬を伝う涙に、今更、気が付き、慌てて拭う。
そんな光景を見て、山下は声を掛けた。
「司さんは、きっと私と同じ人種です。」
「彼の顔には、怒りや後悔もありませんでしたよ。ただ…愛おしいと。愛おしくて仕方がない。そんな感情が、感じられました。」
おうっ!悟ってるな。と日向が、からかう。
「第一、曄良さんとどうにかなりたいと思ったら、オネエにはならないと思います。本来の、男性の姿でぶつかってくると思いますよ。」
曄良さんとの関係を壊したくなかった…そういうことだろう。
『それに、今更何を言われても困る。曄良はオレと結婚するんだよ。』
曄良の肩を優しく抱き、頭を撫でる。
曄良は、肩を震わせ、涙を流しながら、日向の胸に顔を埋める。
日向は優しく背中をさすった。
きっと、これが運命の悪戯。色んな人と出会い、すれ違う。
でも、運命の人は……私は日向だった。
『曄良?大丈夫?』
日向は優しく問いかける。
「んっ……ごめんね。」
そう言って、顔をあげて、涙を拭う。
『後悔してる?』
「えっ?」
『オレと……結婚するの?』
「してない!してないよ?」
『じゃ、良かった。』
日向は曄良の頭を引き寄せ、キスをしようとした。
曄良が急に日向に抵抗を見せた。
『どうした?』
「…山下…さんが……」
向かいのテーブルで山下が頬杖を付いてニコニコ見ている。
「あっ…大丈夫ですよ。邪魔しないのが、今日付き添っていい条件だったので。遠慮なく。」
『だって。』
「えっ…でも」
言葉を遮って、日向は唇を重ねる。
曄良の唇を割り、舌を入れて絡めてくる。
「ん……っ…」
甘い声が漏れ、曄良が蕩けていくのがわかる。
日向は曄良の腰に手を回し、強く抱きしめた。
司のマンションに泊まったあの日。
明方まで、司に抱かれてる夢を見ていた。
夢だと思っていた。
目が覚めると、司が付けた、キスマークが無数に付いていて…
きっとこの所為で、あんな夢を見たと思った。
司は何も言わなかった。
だから……
日向が、私の頭をクシャっとする。
『また…余計な事、考えてるのか?』
「えっ?……」
そう言って、顔を上げた曄良の頬を包み込む。
『泣いてる。』
「あっ……」
頬を伝う涙に、今更、気が付き、慌てて拭う。
そんな光景を見て、山下は声を掛けた。
「司さんは、きっと私と同じ人種です。」
「彼の顔には、怒りや後悔もありませんでしたよ。ただ…愛おしいと。愛おしくて仕方がない。そんな感情が、感じられました。」
おうっ!悟ってるな。と日向が、からかう。
「第一、曄良さんとどうにかなりたいと思ったら、オネエにはならないと思います。本来の、男性の姿でぶつかってくると思いますよ。」
曄良さんとの関係を壊したくなかった…そういうことだろう。
『それに、今更何を言われても困る。曄良はオレと結婚するんだよ。』
曄良の肩を優しく抱き、頭を撫でる。
曄良は、肩を震わせ、涙を流しながら、日向の胸に顔を埋める。
日向は優しく背中をさすった。
きっと、これが運命の悪戯。色んな人と出会い、すれ違う。
でも、運命の人は……私は日向だった。
『曄良?大丈夫?』
日向は優しく問いかける。
「んっ……ごめんね。」
そう言って、顔をあげて、涙を拭う。
『後悔してる?』
「えっ?」
『オレと……結婚するの?』
「してない!してないよ?」
『じゃ、良かった。』
日向は曄良の頭を引き寄せ、キスをしようとした。
曄良が急に日向に抵抗を見せた。
『どうした?』
「…山下…さんが……」
向かいのテーブルで山下が頬杖を付いてニコニコ見ている。
「あっ…大丈夫ですよ。邪魔しないのが、今日付き添っていい条件だったので。遠慮なく。」
『だって。』
「えっ…でも」
言葉を遮って、日向は唇を重ねる。
曄良の唇を割り、舌を入れて絡めてくる。
「ん……っ…」
甘い声が漏れ、曄良が蕩けていくのがわかる。
日向は曄良の腰に手を回し、強く抱きしめた。