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The one …ただ一人の…
第3章 戸惑い
店に着くと、日向はマスターにしこたま怒られ、罰として、皿洗いを命じられていた。
曄良は、兄が作った夕飯を食べていた。
『お前、その手で仕事出来るのか?』
マスターは、曄良に言った。
「うん。左手だったから、今週はデスクワークで、パソコンだし。今週末挙式なくてお休みだし、なんとかなるでしょ。」
『全く、どうやって転んだら6針になるんだよ。』
えへへっと曄良は笑って誤魔化す。
すると皿を洗っていた日向が顔を出した。
「曄良さん、日曜日休みなの?」
『そう、珍しく式入ってなくて。』
そうなんだ。といいながら、日向がふきんで手を拭きながらやって来る。
『お前、皿洗いは?』
「終わりましたよ。」
『テキトーな仕事したら、給料天引きだからな』
と呟きながら、厨房へチェックしに行く。
日向は、横目でマスターを見ながら、曄良のすぐ横に立った。
突然、曄良に向かって、頭を下げた。
『その休み、オレに下さい‼︎』
「えっ…?」
曄良はビックリして、日向を見つめた。
「あの…それって…」
デートの誘いだよね。曄良は言葉を飲み込んだ。
『オレと、デートして下さい‼︎お願いします!』
曄良は返事を戸惑っていると、
『皿、綺麗に洗えてたからご褒美だっ。行ってやれ!』
とマスターが厨房から戻って来た。
マスター、神様!!
日向の目が輝いた。
曄良は、ちょっと膨れて、
「私は皿洗いのご褒美なの?」
まぁいいじゃないか、ははっとマスターが笑って誤魔化す。
『じゃ、曄良さん10時に迎えに来ますね!』
曄良の返事を待たず、時間を決めると
嬉しそうに、他の客のオーダーを取りに行った。
もう、みんな勝手なんだから。
と心の中で呟いた。
曄良は少し楽しみに感じている自分に、戸惑いを感じながら、仕事をしている日向を目で追っていた。
今にも、スキップして踊り出しそうな日向を見つめ、少し微笑んだ。
『何を躊躇してるのか知らないが…』
マスターが、曄良に向かって話しかける。
『楽しんで来いよ。なっ?』
「うん…そうだね。」
そう言うと、曄良はマスターに入れてもらったコーヒーを飲み干した。
曄良は、兄が作った夕飯を食べていた。
『お前、その手で仕事出来るのか?』
マスターは、曄良に言った。
「うん。左手だったから、今週はデスクワークで、パソコンだし。今週末挙式なくてお休みだし、なんとかなるでしょ。」
『全く、どうやって転んだら6針になるんだよ。』
えへへっと曄良は笑って誤魔化す。
すると皿を洗っていた日向が顔を出した。
「曄良さん、日曜日休みなの?」
『そう、珍しく式入ってなくて。』
そうなんだ。といいながら、日向がふきんで手を拭きながらやって来る。
『お前、皿洗いは?』
「終わりましたよ。」
『テキトーな仕事したら、給料天引きだからな』
と呟きながら、厨房へチェックしに行く。
日向は、横目でマスターを見ながら、曄良のすぐ横に立った。
突然、曄良に向かって、頭を下げた。
『その休み、オレに下さい‼︎』
「えっ…?」
曄良はビックリして、日向を見つめた。
「あの…それって…」
デートの誘いだよね。曄良は言葉を飲み込んだ。
『オレと、デートして下さい‼︎お願いします!』
曄良は返事を戸惑っていると、
『皿、綺麗に洗えてたからご褒美だっ。行ってやれ!』
とマスターが厨房から戻って来た。
マスター、神様!!
日向の目が輝いた。
曄良は、ちょっと膨れて、
「私は皿洗いのご褒美なの?」
まぁいいじゃないか、ははっとマスターが笑って誤魔化す。
『じゃ、曄良さん10時に迎えに来ますね!』
曄良の返事を待たず、時間を決めると
嬉しそうに、他の客のオーダーを取りに行った。
もう、みんな勝手なんだから。
と心の中で呟いた。
曄良は少し楽しみに感じている自分に、戸惑いを感じながら、仕事をしている日向を目で追っていた。
今にも、スキップして踊り出しそうな日向を見つめ、少し微笑んだ。
『何を躊躇してるのか知らないが…』
マスターが、曄良に向かって話しかける。
『楽しんで来いよ。なっ?』
「うん…そうだね。」
そう言うと、曄良はマスターに入れてもらったコーヒーを飲み干した。