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The one …ただ一人の…
第3章 戸惑い
『なんで?どうして急にそんな事…』
日向は、曄良の頬を伝う涙を手のひらで拭った。
『オレが好きなのは、曄良さんだよ。わかってるよね。』
「嬉しいよ…でも。年齢の差はずっと埋まらないの。」
後から溢れてくる涙。
『わかった。じゃオレがこれから倍年取るから。それならいい?曄良さんに年下って思われないくらい年取るから。』
「そんな無茶だよ。」
『もう、黙って……』
日向は曄良の腕を掴むと、路地裏へ連れ込む。抱き寄せ顎に手をやり唇を奪う。抵抗しようとする曄良を、壁に押し付け、無理矢理舌を入れる。逃げる曄良の舌を、追いかけるように絡めとる。

「んっ……んんっ……」

曄良から、甘い吐息が漏れる。さらに激しく吸い上げた。唇をゆっくり離し、曄良の髪に顔を埋め、耳元で言った。

『迷惑?オレの気持ち?』

抱きしめる腕に、力を込めた。

『でも、どうしても止められない……。』

曄良を見つめる日向の顔が、今にも泣き出しそうだった。曄良は、日向の頬を手のひらで、そっと触れた。
その手を愛おしそうに日向は大きな手で包み込む。

「ごめん…変なこと…言って」

曄良の瞳から涙が溢れた。
日向を傷つけた。そう思った。
「ごめんなさい。」
もう一度、曄良は言った。
『曄良さん。』
そう言うと、頬にある曄良の手を取りキスをすると、再び唇を重ねる。曄良は抵抗せずにそのキスを受け入れた。熱を持った様に熱い日向の舌が、曄良の口奥に差し込まれ、舌が絡まっていく。何度も絡まる舌は互いに求め合い、溶け合っていく。日向は受け入れてくれた事に涙が出そうになった。ゆっくりと唇を離す。

帰ろ。
日向は、そう呟くと再び歩き出した。

『マスター、怒ってるかな。飛び出して来ちゃったから。』

上擦っている日向の声に、曄良は罪悪感を覚えた。
「ありがとう。迎えに来てくれて。」
日向に笑顔を見せた。
『うん。』
笑顔の裏で、曄良の心にはクッキリと傷跡が残っていた。手のひらの傷と同じ様に…
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