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The one …ただ一人の…
第19章 魅惑のドレス
…挙式の日……
花嫁の控え室には、司と曄良がいた。
司は花嫁の着替えをサポートしていた。
曄良はこの前、日向と山下が言った事を思い出していた。
『アイツ本気だろ?』

『どうしたの?花嫁?浮かない顔ね?』
コルセットを締めながら、司が言った。
「えっ、あ……そんな事ないです。」
そういうと俯く曄良に、司は違和感を感じた。
『何?いつもの曄良ちゃんじゃないわね。』
司はため息を吐くと、曄良の正面の椅子に座った。

『言って?何かあるなら……』
司は心配そうに曄良の顔を覗き込む。
「あの日……」
『えっ?』
「酔っ払って、司さんのマンションに泊まった日……やっぱり……何か……」
頬をピンクに染めて、俯く。
『思い出したの?』
「ずっと夢だと思ってたんです。司さんに抱かれる夢を見たと……」
『まぁ…そうだったの……』
「現実なのか、夢だったのか、確信が持てないまま、有耶無耶にしてしまって……」
『いいのよ。それで。』
「でも……」

司は、曄良をそっと抱きしめる。
『思い出してくれて嬉しいよ。』
急に男モードになった司にドキッとした。

『女の子抱いたの、曄良が初めてだった。後にも先にも、曄良だけなんだ。あんな風に、エッチ出来たの。』

曄良は、潤んでいく瞳で、司を見上げる。
『その瞳……煽られる…』
「えっ…」
司は、曄良の唇に自分の唇をゆっくり重ねる。
曄良は戸惑って、身体が固くなる。司は舌を入れ、戸惑っている曄良の舌を絡めとっていく。奥までゆっくり味わうようにキスをすると、司はそっと唇を離した。
頬を紅潮させて、息の上がる曄良をそっと抱きしめる。
『ごめん。挙式の日だっていうのに…我慢出来なかった。』
「司さん……」
司は曄良の頭を撫でた。
『曄良との関係を壊したくなかった。基本、やっぱりゲイだから。戸惑うだろ?』
曄良の腰を抱く。
『有耶無耶にしたのは、僕も同じだよ。だから、気にしないで。』
そう言うと、曄良を鏡に向けて、背中から優しく抱きしめた。
『このドレス……あの日、デザインしたんだ。曄良の身体を余すところなく味わったあの日に……』
曄良は真っ赤になって、司を見た。

『幸せになって?それが私の今の願いなの……』
オネエ口調に戻った司は、もう一度曄良の唇に重ねた。
『だから、これからも、今まで通りで……ね?』
曄良は浮かんでいた涙を拭い、コクリと頷いた。
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