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The one …ただ一人の…
第20章 過去
コンコン

「はい…」
『オレ…だけど。入っていい?』
「どうぞ。」

日向は曄良の準備が出来たと聞き、花嫁の控え室に来た。
なんか、緊張するなぁ……
ドキドキしながら、日向はそっと扉を開ける。
目の前にいるのは…
真っ白なドレスに身を包み、ニッコリと微笑んでいる曄良。

『曄良……すごく綺麗だ…』

「日向も、王子様みたいね…素敵……」
優しく笑う曄良。

『曄良…』
日向は曄良の顎に手を遣ると、軽くキスをする。
「あっ、口紅ついちゃったよ?」
そう言って、手袋を外すと日向の唇にそっと触れる。
『曄良……』
その手を取って、指を舐めていく。
「やっ…もう……」
曄良の頬が赤く染まり、瞳が潤んでいく。
『あっ…ダメだ。止まらなくなるよ…』
日向は疼く自分を抑える。
『曄良……』
日向は曄良を抱きしめる。
曄良は潤んだ瞳で、日向を見つめた。
『だから、煽られるからその瞳。』
日向は曄良の唇を重ね、舌を絡めていく。曄良は一瞬怯むがゆっくりと日向に応え舌を絡めていく。

コンコン

「そろそろ、準備を……」
そう言ってスタッフの人が呼びに来た。
『あっ。』
キスを見られた。
「まぁ、大変。新郎口紅が…新婦のメイクが……」
そう言って、バタバタ走っていく。
『やべっ、怒られそ。』
曄良は顔が真っ赤になった。

そして、披露宴が終わるまで、濃厚なキスを禁止され、メイクを直された。
「新郎は教会の中へ、新婦はこちらへ。」

曄良が歩いて行くと、タキシード姿の兄、譲が立っていた。
目が潤んでいる。

『曄良……綺麗だよ…』

そう言って、おでこにキスをする。

「ありがとう。」
優しく微笑んだ。

『曄良、幸せか?』
「うん。幸せだよ。」
そういうととびきりの笑顔を見せた。
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