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The one …ただ一人の…
第21章 新婚旅行?
披露宴が終わり、今はリムジンの中にいた。
「日向、顔が怖いよ?」
『だって。』
これから、新婚旅行に行く所だった。
ぱぁっと海外に行きたかったが、お互い仕事の調整がつかず、取り敢えず、箱根に2泊、ゆっくりするという事で…その移動中だ。
『新婚旅行だよな?』
『なんで、みんな一緒なんだよ。』
もう一台のリムジンには、日向の両親、譲が乗っていて、運転手は秘書の桜井がしていた。
こっちの運転手は、もちろん山下だ。
「みんな一緒の方が、楽しいよ。」
『新婚旅行だよな?』
日向はもう一度確認する。
「車は別々だし、たまたま旅館が一緒だったって思えば…」
『曄良は優し過ぎる。』
挙式前、母の見舞いに行った時の事だった。
「ね。新婚旅行は何処へ行くの?」
雪乃は興味津々で聞いて来た。
『仕事の都合もあって、休み取りずらくて、箱根でも行こうかって。』
「あら、新婚旅行なのに?今流行りのハワイとか、セブ島?とかじゃないの?曄良さんは良いの?」
『私も、お得意様の挙式が入っていて…』
「まぁ、二人とも忙しいのね。」
そんな話をしていたら、親父が言った。
「母さん、私達も行こうか、箱根。」
「え?でも、新婚旅行の邪魔になるでしょう。別の日に。」
『私達は、構わないですよ。ね?日向?』
日向は顔に嫌だ!と書いてある。
曄良はニッコリ笑ってる。
オイオイ。
『……部屋は別々にして下さい。』
「ははっ、そこまで邪魔するつもりはないよ。あ、私達だけじゃ申し訳ないから、譲くんも誘ったらどうだ。みんなで、挙式のお疲れ様会をすれば良い。」
「あなた、それじゃ。せっかくの新婚旅行が…」
雪乃はハラハラしている。
『人数、多いと楽しいですよ。きっと。』
雪乃の手を握り、微笑んでいる曄良。
日向は膨れっ面になって、いじけている。
『曄良?オレと2人は嫌なのか?』
え?あっ……ごめんなさい。そういう訳じゃ……
「ほら、日向がいじけてしまうわ。」
親父が呟いた。フン器の小さい男だ!と。
『わかりました。一緒で良いです。』
日向はヤケクソになって答えた。
「日向、顔が怖いよ?」
『だって。』
これから、新婚旅行に行く所だった。
ぱぁっと海外に行きたかったが、お互い仕事の調整がつかず、取り敢えず、箱根に2泊、ゆっくりするという事で…その移動中だ。
『新婚旅行だよな?』
『なんで、みんな一緒なんだよ。』
もう一台のリムジンには、日向の両親、譲が乗っていて、運転手は秘書の桜井がしていた。
こっちの運転手は、もちろん山下だ。
「みんな一緒の方が、楽しいよ。」
『新婚旅行だよな?』
日向はもう一度確認する。
「車は別々だし、たまたま旅館が一緒だったって思えば…」
『曄良は優し過ぎる。』
挙式前、母の見舞いに行った時の事だった。
「ね。新婚旅行は何処へ行くの?」
雪乃は興味津々で聞いて来た。
『仕事の都合もあって、休み取りずらくて、箱根でも行こうかって。』
「あら、新婚旅行なのに?今流行りのハワイとか、セブ島?とかじゃないの?曄良さんは良いの?」
『私も、お得意様の挙式が入っていて…』
「まぁ、二人とも忙しいのね。」
そんな話をしていたら、親父が言った。
「母さん、私達も行こうか、箱根。」
「え?でも、新婚旅行の邪魔になるでしょう。別の日に。」
『私達は、構わないですよ。ね?日向?』
日向は顔に嫌だ!と書いてある。
曄良はニッコリ笑ってる。
オイオイ。
『……部屋は別々にして下さい。』
「ははっ、そこまで邪魔するつもりはないよ。あ、私達だけじゃ申し訳ないから、譲くんも誘ったらどうだ。みんなで、挙式のお疲れ様会をすれば良い。」
「あなた、それじゃ。せっかくの新婚旅行が…」
雪乃はハラハラしている。
『人数、多いと楽しいですよ。きっと。』
雪乃の手を握り、微笑んでいる曄良。
日向は膨れっ面になって、いじけている。
『曄良?オレと2人は嫌なのか?』
え?あっ……ごめんなさい。そういう訳じゃ……
「ほら、日向がいじけてしまうわ。」
親父が呟いた。フン器の小さい男だ!と。
『わかりました。一緒で良いです。』
日向はヤケクソになって答えた。