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The one …ただ一人の…
第4章 初デート
日曜日、6月の梅雨の時期には珍しい晴天。
雲ひとつない青空が広がって。日向は天気も味方してくれているようで、ワクワクしていた。
曄良さんと初デート!
スケジュールは完璧だ!
いつもの様に店に向かうと、曄良は店の入り口に立っていた。
淡いブルーのワンピースに、白い薄手のカーディガン。
綺麗に巻かれた栗色の髪。
ああ、可愛い。抱きしめたくなる。
でも、落ち着け。今日はデートだ。最初は、スマートに…
日向は、逸る気持ちを何とか落ち着かせた。

今日は、以前、曄良が行ったことがないと言っていたスカイツリーの展望台を夕方に予約してある。
あそこには水族館とプラネタリウムがあるし、ショップもいっぱいあるから、1日楽しめるだろう。

「お待たせ!」
曄良は日向を見上げて、ぽーっと頬をピンクに染めた。
薄手のジャケットを着こなし、颯爽と現れた日向は何時もと少し雰囲気が違い、かっこよさに拍車が掛かっていた。曄良は思わず見惚れる。

「今日は、せっかくのお休みをオレの為に時間空けてくれてありがとう。」
そう言うと、曄良のピンクに染まった頬にチュとキスをする。
「曄良さん、ほっぺ、ピンクに染まってるよ?可愛いい……」

曄良は、頬に手を当て、恥ずかしそうに笑った。

『こちらこそ…今日は誘ってくれて。ありがとう。』
上目遣いで、見上げて来る曄良を日向はドキドキして見つめた。
オレ、今日1日持つかな……曄良さん襲っちゃいそう。
そんな悪魔の囁きを胸の奥にしまい込んだ。

『それで今日は何処へ行くの?』
日向は曄良の質問に答える前に、さり気なく手を繋ぐ。
「うん。曄良さんが行ったこと無いって言ってた所だよ。」
そう言って、日向は曄良の手を引いて駅に向かって歩き出した。

「曄良さん、手冷たいよ。寒かった?店の中で待ってても良かったのに。」
歩きながら、曄良の肩を抱くと、身体が冷えてる。
『冷やかすから……恥ずかしくて。』
曄良は顔を赤くして、俯く。
マスターか……全く。
「ちょっと待ってて。」
そう言うと、日向は自販機で、温かいミルクティーを買ってくる。
「はい、少しは温まるかな。」
『ありがと。』
曄良は、両手でカンを持って、カイロ替わりにする。
日向は、暖める様に曄良の肩を抱いた。

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