この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
The one …ただ一人の…
第22章 愛のカタチ
真っ青な雲ひとつない空が広がっている。
夏の陽射しが照りつけ、蝉の声が初夏の訪れを告げていた。
『うわっ、ダメダメダメっ!』
日向は大声を上げると、曄良からスイカを取り上げる。
『何、重い物持ってるの?』
「スイカくらい、大丈夫だよ。」
『ダメ!安定期に入るまで、箸より重い物もっちゃダメ!』
曄良の妊娠がわかってから、日向は過保護に拍車がかかり、仕事は山下の送迎が付き、家事も何かと手を出してくる。
今日は、花火大会に合わせて、屋上でみんなを呼んで、バーベキューをする事になっていた。

『暑いから、部屋に入ってなさい。』
「えーっ、つまんない!」
『あのな。何かあったら……』

『嫌われますよ。』
山下が呟いた。

『あ?』
日向が眉を上げて山下を見る。
『心配なのはわかりますが、そんなに……色々と制限したら。』
『そうなの?曄良?』
「もう、重い物以外ならいいでしょ?」
不服そうな曄良の表情を見て、
『わかった。無理はしないでね。』
「ありがと。」
曄良は振り返って、山下にウインクする。
その光景を見て、日向はシュンとなる。
そんな日向に気が付いて、曄良は背中から腕を回して、抱きついた。
「嫌いにならないから。」
『……本当?』
「心配してくれて、ありがとう。」
顔を背中に埋めて、甘えた。
『……あ…曄良……ダメ……』
「ん?」
『なんか、興奮する。』
「あ、ごめん。」
妊娠がわかってから、日向はエッチを我慢していた。
安定期に入るまではと、涙ぐましい努力をしていた。
『はぁー、したい。』
曄良を抱きしめる。
「日向…?先生は、そんなに気にしなくても大丈夫だって言ってたよ。」
曄良は上目遣いで、日向を見つめる。
『ダメ、煽られるから、その瞳』
日向は、曄良の頬に手を遣る。
『キスしてもいい?』
「ん。」
『興奮しちゃ、ダメだよ?』
えっ、それはムリかも。曄良がそう思っていると、日向はゆっくり唇を重ねていく。
舌を絡ませ、奥へと差し入れる。
「ん……んっ……」
『曄良……ダメだ…少しだけ…』
そう言って、曄良の手を引いて部屋へ連れ込む。
そっとベッドに押し倒す。
/303ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ