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The one …ただ一人の…
第22章 愛のカタチ
『曄良がそれを望んだ。それだけのことだ。オレはあいつの望みは、叶えてやりたい。』
例えそれが、オレの心を掻き乱すような事でも。
『お前に抱かれた曄良をオレが抱く事が、さっきの曄良には必要だったんだ。』
「私には……真似できません。」
『そんな事ない。お前がオレの立場だったら、同じ事してるよ。』
山下は、思った。
出来るだろうか?好きな女性の心を救うために、他の男に抱かせるなんて。
山下は、首を振った。
「日向さんは、本当に曄良さんを愛してるんですね。」
『何を今更……』
バタン。ドンドンッ、ガチャ
ドアの向こうで、すごい音がした。
『おい!いつまで待たせ……』
マスターが、すごい勢いで、ドアを開けた。
マスターの目に飛び込んで来た光景は、
ベッドに横たわる裸の曄良と、上半身裸の男が2人。
しかも明らかにシャワーを浴びた後だ。
『お前ら……曄良に何をした?』
マスターは怒りに満ちた顔をしていた。
「ん?お兄ちゃん?」
『曄良、帰るぞ!』
「えっ、お兄ちゃん?」
『何なんだ、こいつらは?身重のお前をなんだと思ってる!』
曄良をシーツで包むと、抱きかかえた。
「ちょっと、お兄ちゃん、降ろして。」
『離婚だ!』
そこにいた全員の顔色が変わった。
「マスター、落ち着いてくれ。」
日向は慌てて引き止める。
『これには、事情が……』
山下も、アタフタしていた。
「お兄ちゃん、何を想像してるの?バーバキューの準備で、2人が汗かいてたからシャワー浴びなさいって私が言ったの。私、何もされてないよ。」
曄良は一世一代の大嘘をついた。
『だって、お前、裸……』
「それは、昼間。オレが……」
「ずっと、裸で寝ちゃってたの。」
曄良がすかさず言った。
マスターは、抱えていた曄良をそっと降ろす。
「私もシャワー浴びてくるから、みんな先に行ってて。」
そう言うと、曄良はバスルームへ入っていった。
山下は、脱ぎ捨ててあったシャツを拾うと、素早く着た。
「すみません。誤解させてしまって。さあ、会場へ行きましょう。」
そう言うと、放心状態のマスターを誘導した。
「日向さんは曄良さんと一緒に。階段危ないので。」
『わかった。サンキュ。』
山下はマスターを連れて部屋を後にした。
例えそれが、オレの心を掻き乱すような事でも。
『お前に抱かれた曄良をオレが抱く事が、さっきの曄良には必要だったんだ。』
「私には……真似できません。」
『そんな事ない。お前がオレの立場だったら、同じ事してるよ。』
山下は、思った。
出来るだろうか?好きな女性の心を救うために、他の男に抱かせるなんて。
山下は、首を振った。
「日向さんは、本当に曄良さんを愛してるんですね。」
『何を今更……』
バタン。ドンドンッ、ガチャ
ドアの向こうで、すごい音がした。
『おい!いつまで待たせ……』
マスターが、すごい勢いで、ドアを開けた。
マスターの目に飛び込んで来た光景は、
ベッドに横たわる裸の曄良と、上半身裸の男が2人。
しかも明らかにシャワーを浴びた後だ。
『お前ら……曄良に何をした?』
マスターは怒りに満ちた顔をしていた。
「ん?お兄ちゃん?」
『曄良、帰るぞ!』
「えっ、お兄ちゃん?」
『何なんだ、こいつらは?身重のお前をなんだと思ってる!』
曄良をシーツで包むと、抱きかかえた。
「ちょっと、お兄ちゃん、降ろして。」
『離婚だ!』
そこにいた全員の顔色が変わった。
「マスター、落ち着いてくれ。」
日向は慌てて引き止める。
『これには、事情が……』
山下も、アタフタしていた。
「お兄ちゃん、何を想像してるの?バーバキューの準備で、2人が汗かいてたからシャワー浴びなさいって私が言ったの。私、何もされてないよ。」
曄良は一世一代の大嘘をついた。
『だって、お前、裸……』
「それは、昼間。オレが……」
「ずっと、裸で寝ちゃってたの。」
曄良がすかさず言った。
マスターは、抱えていた曄良をそっと降ろす。
「私もシャワー浴びてくるから、みんな先に行ってて。」
そう言うと、曄良はバスルームへ入っていった。
山下は、脱ぎ捨ててあったシャツを拾うと、素早く着た。
「すみません。誤解させてしまって。さあ、会場へ行きましょう。」
そう言うと、放心状態のマスターを誘導した。
「日向さんは曄良さんと一緒に。階段危ないので。」
『わかった。サンキュ。』
山下はマスターを連れて部屋を後にした。