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The one …ただ一人の…
第4章 初デート
日向は、曄良を後ろから抱きしめたまま、夕陽を見つめた。
「綺麗だね。」
曄良は、コクリと頷く。
日向はポケットから小箱を取り出した。曄良の目の前に出す。
「怒られちゃうかな?ムダ使いだって、でもずっと見てたでしょ?」
開けてみて?と手のひらに渡され、曄良はその小箱を開けた。目を丸くした。
さっき、ショップで見てたネックレス……。
「付けてあげるよ。」
そう言って、日向はネックレスを箱から出し、曄良に付けてあげる。
曄良は振り返って日向に腕を回して抱き付いてきた。
日向は、曄良の背中に手を回し、ゆっくりと抱きしめた。
『日向くん、大人みたい。スマート過ぎだよ。』

「急いで年取るって言ったでしょ?」

曄良を包み込むように抱きしめた。

『ありがとう。』

曄良は離れようとしたが、日向は離さない。曄良はゆっくり見上げる。

日向は、曄良の唇に吸い込まれるようにキスをした。
日向は人目も気にせず、曄良の唇を奪うと、すぐさま舌を絡めてくる。
曄良は、日向の熱い舌を感じながら、抵抗する事も忘れ受け入れる。今はただ、日向と溶け合う様なキスに溺れてしまいたかった。
「曄良さん……」
潤んだ瞳で見つめてくる曄良は、日向を魅了する。
「煽ると、止まらないよ……」
『ん……』
曄良の首筋に舌を這わせ、吸い上げる。曄良の白い肌に紅い華が咲いた。
『あっ…』
「曄良さんが、オレのモノだって言うシルシ。」
そう言うと、日向は再び唇を重ねる。舌を割り曄良の舌を絡めて吸い上げる。何度も繰り返されるキスに、曄良は蕩けていった。
立っているのがやっとの状態になった曄良を強く抱きしめる。
「もう少しだけ、このままでいて。」
そう言って、日向は夕日が沈むまで、曄良を抱きしめていた。
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