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The one …ただ一人の…
第7章 ライバル?
「結城さん、今日はありがとうございました。」
日向は、双子を抱っこしたまま、サクサクと歩いていく。
『日向くんは、本当に22歳なの?誤魔化してない?』
なんでですか?と突っ込みを入れる。
あっでも曄良にも言われますね〜老けてるのかな?
とニヤニヤしながら思い出し笑いしてる。
『なんか、ドッシリ構えてる感じ。精神的にね。』
「あー、それは育ってきた環境のせいかも。」
と呟いた。
結城は何となく悟った。曄良がまだ知らない日向の秘密を知っている結城は、その一言で全てがわかった気がした。
『おいっ。』
双子の一人が起きた。
耳元で日向に呟く。
『アキラは、俺たちと結婚するんだよ。だからもうチューしちゃダメだからね。』
と言われた。
宣戦布告かっ!と思いつつ、結城さんが、またそんな事を言ってとたしなめてる。
結城さんの車に着き、双子を後ろの座席のチャイルドシートに乗せると、宣戦布告してきた双子に声をかけた。
「なぁ、結婚ってお互い好きな人同士がするの知ってるか?」
知ってるよ!
馬鹿にするなよと言わんばかりの表情だ。

「オレ、曄良が退院したら、曄良にプロポーズ、結婚申し込もうと思ってるんだ。」

その言葉に一番反応したのは何故か結城さんだった。

「もし、申し込んで、曄良がOKしてくれたら、曄良のこと、諦めてくれるか?結婚する事許してくれるか?」

日向は5歳の子供に大真面目に話しをする。
5歳と言えども相手は男だ。しかもオレより先に曄良と出会ってる。ここは対等に行きたいと思った。

『わかったよ。アキラがおまえを選んだら、それでいいよ。』

メッチャ上から目線で言われ、面白くないが、許可をもらった。素直に日向は二人に言った。
「ありがとう。サク、ユウ。」
いつの間に双子の名前を覚えたのかしら。
と結城は感心しながら、エンジンをかけた。
「日向くんありがとう。」
『気をつけて帰って下さいね。それから。』

今の話は曄良にはまだ内緒で、と呟くとドアを閉めた。
了解とポーズする結城さんを、日向は照れ笑いしながら見送った。
結城さんは心の中で、これから曄良に起るであろう素敵な出来事を想像し、ニヤニヤしながら、帰路についた。
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