この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
The one …ただ一人の…
第1章 出逢い
大学の講義が終わって、日向はカバンを持って教室を出ようとした時だった。
「日向!今日、合コンあるんだけど、来てくんない?」
同じゼミの奴に声を掛けられた。
『オレ、今日もバイトだから。』
「えっ、ここの所毎日じゃん。」
『そっ、だから他の奴誘ってくれよ。』
「って言うか、お前を目当ての女子、結構いるんだけどなぁ…。」
「日向はダメだよ!」
朋也はそう言って会話に入って来る。
「日向は、女子に興味ないからね。」
『お前、その言い方は、誤解招くだろ?』
あっそっか。と言って頭を掻く。
「男が好きとか、そういう意味じゃなくてさ。言い寄って来る女子が苦手なんだよ。なっ?」
『まっ、そういう事にしておくよ。』
日向は、眉を吊り上げて、朋也を見た。
「でも、毎日バイトって、お前そんなに金困ってたっけ?」
『金が目的じゃないから。目的は別にある。』
朋也が、目を丸くした。
「何?別の目的って?」
『教えてやらない。』
そう言うと、教室を後にする。
「なんだよ!親友の俺にも言えないのか?」
朋也は、日向を追うようにして、教室を出た。

日向は、大学が終わると、まっすぐアルバイトに向かった。もちろん、曄良に会うために。
曄良はほぼ毎日「ライル」に顔を出す。ほとんどは、仕事帰りだったが、仕事の打ち合わせでクライアントと来店する事もあった。
彼女はウエディングプランナーの仕事をしていて、式の前日は、残業で深夜になる事もある。土日も結婚式で仕事の事が多い。全然見えなかったけど、オレよりも5歳年上。
仕事が忙しく、彼氏はいないと言っているが……。
相変わらず、マスターとの関係は分からず、日向はヤキモキしていた。
常連客の間でも人気で、みんなと気さくに話をする彼女に、惹かれている人もいるだろう。
「ライバル、多いなぁ。」
でも、諦めるつもりは全くなかった。
/303ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ