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The one …ただ一人の…
第1章 出逢い
大学の講義が終わって、日向はカバンを持って教室を出ようとした時だった。
「日向!今日、合コンあるんだけど、来てくんない?」
同じゼミの奴に声を掛けられた。
『オレ、今日もバイトだから。』
「えっ、ここの所毎日じゃん。」
『そっ、だから他の奴誘ってくれよ。』
「って言うか、お前を目当ての女子、結構いるんだけどなぁ…。」
「日向はダメだよ!」
朋也はそう言って会話に入って来る。
「日向は、女子に興味ないからね。」
『お前、その言い方は、誤解招くだろ?』
あっそっか。と言って頭を掻く。
「男が好きとか、そういう意味じゃなくてさ。言い寄って来る女子が苦手なんだよ。なっ?」
『まっ、そういう事にしておくよ。』
日向は、眉を吊り上げて、朋也を見た。
「でも、毎日バイトって、お前そんなに金困ってたっけ?」
『金が目的じゃないから。目的は別にある。』
朋也が、目を丸くした。
「何?別の目的って?」
『教えてやらない。』
そう言うと、教室を後にする。
「なんだよ!親友の俺にも言えないのか?」
朋也は、日向を追うようにして、教室を出た。
日向は、大学が終わると、まっすぐアルバイトに向かった。もちろん、曄良に会うために。
曄良はほぼ毎日「ライル」に顔を出す。ほとんどは、仕事帰りだったが、仕事の打ち合わせでクライアントと来店する事もあった。
彼女はウエディングプランナーの仕事をしていて、式の前日は、残業で深夜になる事もある。土日も結婚式で仕事の事が多い。全然見えなかったけど、オレよりも5歳年上。
仕事が忙しく、彼氏はいないと言っているが……。
相変わらず、マスターとの関係は分からず、日向はヤキモキしていた。
常連客の間でも人気で、みんなと気さくに話をする彼女に、惹かれている人もいるだろう。
「ライバル、多いなぁ。」
でも、諦めるつもりは全くなかった。
「日向!今日、合コンあるんだけど、来てくんない?」
同じゼミの奴に声を掛けられた。
『オレ、今日もバイトだから。』
「えっ、ここの所毎日じゃん。」
『そっ、だから他の奴誘ってくれよ。』
「って言うか、お前を目当ての女子、結構いるんだけどなぁ…。」
「日向はダメだよ!」
朋也はそう言って会話に入って来る。
「日向は、女子に興味ないからね。」
『お前、その言い方は、誤解招くだろ?』
あっそっか。と言って頭を掻く。
「男が好きとか、そういう意味じゃなくてさ。言い寄って来る女子が苦手なんだよ。なっ?」
『まっ、そういう事にしておくよ。』
日向は、眉を吊り上げて、朋也を見た。
「でも、毎日バイトって、お前そんなに金困ってたっけ?」
『金が目的じゃないから。目的は別にある。』
朋也が、目を丸くした。
「何?別の目的って?」
『教えてやらない。』
そう言うと、教室を後にする。
「なんだよ!親友の俺にも言えないのか?」
朋也は、日向を追うようにして、教室を出た。
日向は、大学が終わると、まっすぐアルバイトに向かった。もちろん、曄良に会うために。
曄良はほぼ毎日「ライル」に顔を出す。ほとんどは、仕事帰りだったが、仕事の打ち合わせでクライアントと来店する事もあった。
彼女はウエディングプランナーの仕事をしていて、式の前日は、残業で深夜になる事もある。土日も結婚式で仕事の事が多い。全然見えなかったけど、オレよりも5歳年上。
仕事が忙しく、彼氏はいないと言っているが……。
相変わらず、マスターとの関係は分からず、日向はヤキモキしていた。
常連客の間でも人気で、みんなと気さくに話をする彼女に、惹かれている人もいるだろう。
「ライバル、多いなぁ。」
でも、諦めるつもりは全くなかった。