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The one …ただ一人の…
第8章 波乱のプロポーズ
体を起こすと、ふと、カーテンの向こうに人影が見えた。
日向は、ギョッとしてそっちを見据えた。

「気持ち良くて良かったですね。
でも、ここは病院ですよ、次回は退院してからにして下さいね。患者さんの身体にもさわりますので。」

落ち着いた看護師長さんの声に、日向はすみません。と小さい声で謝った。

まったく、もうっ!と呆れた声が遠のいて行くと扉の閉まる音がした。
ふと下にいた曄良に目をやると、可愛い寝息を立てていた。
もう一度キスをすると、曄良の中から自分の物を抜いた。ドロっとした物が曄良の中から漏れてくる。
あっシーツ汚れちゃったな。どうしよう。と思ってカーテンを開けるとそこに、真新しいシーツとホットタオルが2本置いてあった。

あっ、看護師長さん。すげぇ。気がきく。
でも何処から何処まで聞かれてたんだろ。

日向は顔を赤くする。

とりあえず、聞かれた事は曄良には内緒だな。

と、曄良を綺麗にタオルで拭いてやり、シーツを変えた。

疲れたのか、曄良は気持ちよさそうにスヤスヤ寝ていた。
「可愛い……」
曄良の頭を撫でながら、日向もいつの間にか、ベッドにもたれ眠っていた。
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