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The one …ただ一人の…
第9章 退院祝い
退院の日、師長さんと主治医の先生に挨拶しにいった。
曄良の耳元で、看護師長さんが言った言葉に、曄良は顔を真っ赤にして、日向を見た。
日向は先生と何やら話をしている。
『今日はこの前より激しいと思うので、傷が痛む様ならきちんと彼に伝えて下さいね。』
なっなんで、この前って、なっなんで知ってるの??
見られたの?えーっ何処から何処まで?
まさか、他のスタッフみんな知ってるとかないよね。
曄良は頭の中でグルグル思考がまわる。
でも曄良は思い当たる節があった。
あの日、日向と病室でしてしまったあの日から、病院のスタッフの人達がやけにニヤニヤしていたのを。
「本当にすみません。」
曄良が謝ると、看護師長さんは声を出して笑った。
そして曄良に言った。
『あなたの意識が戻るまでの間、彼は本当に頑張ったのよ。毎日お見舞いに来ては、筋肉落ちない様にマッサージしたり、話しかけたり。そのうち彼の方が倒れちゃうんじゃないかと思うほど』
曄良は、涙目になった。
『だから、この前のはご褒美ね。』
元気になって良かった、良かったと師長さんに肩を叩かれてよろけてしまう。
とっさに日向が腕を掴み、大丈夫??と顔を覗き込む。
じゃ、そろそろ行きますね。
「お世話になりました。」
と日向が告げ、頭を下げる。
去り際に師長さんがまた爆弾発言をした。
「うちは産婦人科もあるから、頑張って!待ってるわよ!!」
主治医の先生が、頭を掻きながら照れ笑いしている。
日向と曄良は、顔を見合わせて真っ赤になりながら病院を後にした。
曄良の耳元で、看護師長さんが言った言葉に、曄良は顔を真っ赤にして、日向を見た。
日向は先生と何やら話をしている。
『今日はこの前より激しいと思うので、傷が痛む様ならきちんと彼に伝えて下さいね。』
なっなんで、この前って、なっなんで知ってるの??
見られたの?えーっ何処から何処まで?
まさか、他のスタッフみんな知ってるとかないよね。
曄良は頭の中でグルグル思考がまわる。
でも曄良は思い当たる節があった。
あの日、日向と病室でしてしまったあの日から、病院のスタッフの人達がやけにニヤニヤしていたのを。
「本当にすみません。」
曄良が謝ると、看護師長さんは声を出して笑った。
そして曄良に言った。
『あなたの意識が戻るまでの間、彼は本当に頑張ったのよ。毎日お見舞いに来ては、筋肉落ちない様にマッサージしたり、話しかけたり。そのうち彼の方が倒れちゃうんじゃないかと思うほど』
曄良は、涙目になった。
『だから、この前のはご褒美ね。』
元気になって良かった、良かったと師長さんに肩を叩かれてよろけてしまう。
とっさに日向が腕を掴み、大丈夫??と顔を覗き込む。
じゃ、そろそろ行きますね。
「お世話になりました。」
と日向が告げ、頭を下げる。
去り際に師長さんがまた爆弾発言をした。
「うちは産婦人科もあるから、頑張って!待ってるわよ!!」
主治医の先生が、頭を掻きながら照れ笑いしている。
日向と曄良は、顔を見合わせて真っ赤になりながら病院を後にした。