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The one …ただ一人の…
第9章 退院祝い
「マスター、この紙皿ここで良いですか?」
『紙皿、こっち。あと、この花、各テーブルに置いてくれる?』
「はーいっ!」
朋也はテキパキとテーブルに花を飾った。

曄良が入院している間、日向は病院に入り浸っていたので、アルバイトが出来ず、朋也は今回の事は自分にも責任があるからと、日向の代わりに「ライル」でアルバイトをしてくれていた。

でも、今日はアルバイトではなく。

『全く、退院祝いのパーティするって言った張本人はなぜ手伝いに来ない。』

「そりゃ無理ですよ。曄良さんのお迎えですから。」

『お迎え、俺が行くのが普通だろう?俺は家族だ!アイツはタダの婚約者だ!』

「ハイハイ。納得いかないのは分かりましたから、でも、美味しい料理はマスターしか作れないでしょ?」

と朋也に窘められて、渋々キッチンに戻る。

「こんにちは〜!手伝いに来ました。」
結城さんが、子供達を連れてやって来た。

朋也が日向の大学の友人ですと自己紹介をすると、日向くんの大学、イケメンしかいないの?
と大真面目で聞くから、笑ってしまった。

双子は黙々と飾りを作る手伝いにをしている、
『大人しいですね。』
朋也が、カウンターで盛り付けの手伝いをしていた結城さんに言うと。

「2人とも、曄良ちゃんに失恋して傷心なの。だから、今日もムリしなくて良いよって言ったんだけど、、」
朋也が2人を見て、ニッと笑った。
「お前ら、失恋したのか?」
『でも、サクと話して、今日、僕らに会ったら、アキラ、気持ちが変わるかも知れないって。』
『そう、この前テレビで見たドラマでも、イケメン振られてたし、さくら組のようこちゃんが、ナキオトシしなさいって。』

泣き落とし??
すげぇ、今の幼稚園児、恐るべし。

「そっかぁ。曄良さん可愛いもんな。頑張れよ!」
双子は朋也の顔を見ると2人で声を揃えて言った。

『あんたにも、アキラはあげないからね。』

顔が引きつり笑いになって行くのが自分でわかり、さぁ準備、準備と呟きながら、双子の元を離れた。

日向、おれはお前の味方だっ!
と心で日向を励ました。
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