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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第8章 熱くなる胸
そしてその日──
キームンという紅茶と生チョコレートをお供に、二人はしばらくの会話を楽しんだ。
もともとミレイは夜までの時間を持て余していたし
スミヤも今日の予定はもう済ませた後だ。
「それで同じクラスの男の子達が…」
「へぇ…、それで?」
会話というより、スミヤが彼女の話に相づちを打っているといった方が正しいだろう。
彼は聞き上手だ。
ミレイが中学、高校の時の話…
LGA受験日の話…
読書が趣味の彼女の、お気に入りの本の話…
そして自分が児童施設で育ったということも。
ガードマンだった母が依頼者を守り任務中に死んでしまったことも。
全部、話していた。