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第2章 入学式

そしてここに、国内最難関のボディーガード養成校──通称「LGA」

その扉をくぐって学園に足を踏み入れた女性がひとり。


“ やっとたどり着いた ”


養成校の敷地は都内の一等地にあり

高い壁に囲まれているために中の様子を見ることはかなわない。

謎に包まれたその場所は、さながら小さな王国のようだ。



「ふぅ…っ…よし、落ち着くのよわたし」


枢木ミレイは、他の入学生とともに式がある講堂に向かっていたが…

やはりその顔には緊張のひと文字を禁じ得ない。

達成感や感動といった気持ちも確かにあるけれど、それでも、学園生活への不安は大きいものだ。