この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第9章 眠る男
翌日は、語学の講義ばかりが四限も続いた。
ガードマンは依頼者が行く所なら何処でもついて行かなければならず
相手が著名人であったならなおのこと…あらゆる国での迅速な対応が要求される。
そんなガードマンにとって言葉が通じないのは致命傷なのだ。
「はあ~!疲れるわ~!」
「くったくただね…」
とは言え、120分もある座学の講義だ。
連続して四つも受けるとなると、さすがのLGA生も体力を削られる。
「百マス計算よりはマシ…」
「そうは言ってもなぁ」
四限目が終わって午後の6時──。
ミレイは、ナツと数人の同級生達とともに食堂に来ていた。
同級生と言っても集まるのは同い年とは限らない。
ミレイ達のテーブルには20前から30代後半までの、奇妙な六人組ができていた。