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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第9章 眠る男
──…結局、めぼしい資料はとくに無く
ミレイはLGA関連の本棚の前でぶらぶらと行ったり来たり…。
閉館時刻は午後8時。
それまでこうして、並ぶ背表紙たちを眺める。
“ 悔しいな…。あれさえ読めれば、何かわかるかも知れないのに ”
この図書館に所蔵されていると知ってしまった以上、先程の資料を簡単には諦められないでいる。
でも閲覧禁止というくらいだから
どうせ厳重なガードの下、人目に付かない場所に保管されているに違いない。
“ 諦めるしかないのかな…── ”
そろそろ閉館だ。
せっかくだからと、ぐるりと一周して帰ることにする。
ここは彼女にとって夢の世界なので、恐らく明日も授業後にここに来ると思う。
見学がてらに徘徊すると、用途に別れた様々な部屋と隣接していることがわかった。
自習スペースは、この時間なので人は少な目。
その横にはリフレッシュルーム。
…で、横の廊下、その突き当たりに見えたのは
【 閲覧禁止区域 】
「…あ」