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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第9章 眠る男
ミレイは棚にざっと目を通し、目的の資料が収まっていそうな場所を探した。
ここじゃないのかな
あっち側に──
「──…?」
ふと、その時
誰かがこちらに走ってくる音が聞こえた。
それは部屋の外から…。
廊下を駆ける数人の足音。
そして足音の主達は、すぐにミレイがいる部屋に入ってきた。
「ここは閲覧禁止だぞ!」
「侵入者がいるのはわかっているんだ」
「何処に隠れている!? 早く出てきなさい!」
…まさか
「…っ…どうしよう…!!」
ミレイはしまったと凍り付いた。
侵入者を捕まえるために、LGAの職員達が駆け込んできたのだ。
出入り口には見張りがつき
中の人間が逃げられないようにされている。
ミレイがいるのは一番奥だが…見付かるのは時間の問題だ。