この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第3章 その暴君、天才につき
「枢木…さんって変わってるよな、こんな所に来るなんて。別に男勝りな性格ってわけでもなさそうだけど?」
「うん…実はね、お母さんがここの卒業生なんだ。それがきっかけ」
「へえ~」
親子そろって変わり者だ。
そう思ったが、しかしナツはミレイを馬鹿にしたりしない。
理由がなんであれ彼女が女であれ、入学できた以上その実力は保証済み。
馬鹿にする方がナンセンスだ。
「──にしても、長かったなぁ理事長の話!何度寝そうになったことか」
「…クスッ…寝そうになっただなんて…。それでよく三次試験合格できたね」
「三次試験、ってあの…24時間不眠不休で百マス計算のあれか…。あれはマジで、死ぬかと思った」
一次試験は、語学を中心とした筆記テスト。
二次試験は体術をみる実技テスト。
そして最後にくるのが集中力を試すための百マス計算だ。