この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第11章 ツカマエタ
じゃあ…
「カルロさんとは…?」
「──…ッ。兄さんに会ったのかい?」
「あ、はい。何日か前に」
それほど驚く事だろうか。
スミヤは銃を磨く手を止めて、隣の彼女に顔を向けた。
「何処で?」
「図書館です。そこで…その、カルロさんに迷惑かけてしまって」
「…会話したの?」
「少しだけ」
「へぇ…」
珍しいこともあるものだね
スミヤは目を伏せて、何か考えを巡らしている。
そんな彼の反応がミレイは気になって仕方がない。
“ カルロさんってどんな人なの? ”
怖い人なのかな…
「実はわたし、カルロさんに助けてもらって」
「兄さんが、君を…?」
「そうです。…で、その代わり《 奴隷になれ 》って言われたんですけど…っ」
「……」
「でもあれきり会わないし、どういう意味かわかります?」
こうなったら兄弟の彼に聞くのが一番だ。