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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第11章 ツカマエタ
「相手が誰であろうと兄さんはそういう人だよ」
「人と関わるのが煩わしい…ってことなのかしら」
「……」
「でもそれにしては…」
わたしに関わりたくないのなら、あの時嘘をついてまで助けなければよかったのに。
それとも…ただの気まぐれ?
気まぐれで助けただけだから、勘違いするなって言いたかったのかな。
「──…兄さんの事が…気になる?」
「そりゃあ…──、…ッ」
「……」
「いえ、…その…っ」
カルロの事を考えていた
ふとすれば…スミヤがこちらをじっと見ている。
「駄目だよ、そんなの」
「スミヤさん…!?」
「……許さないから」
微笑む彼は、長銃を置いて
代わりに手にした短銃を彼女に向けた。
「‥‥‥!!?」
安全装置を指で弾く
ガ、チャ ───ッ
「‥‥っ」
「──……、なんて ね」