この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第12章 もっと深い トコロ で
「何故こんな事になってるのか理解できない…って顔だね」
硬直状態で見上げてくるミレイの頭を撫でて、微笑んでいる。
「…まぁそれもそうか」
かと思うと一瞬のうちにその声を低くして、スミヤは小さく呟いた。
瞼を伏せて…思考を巡らすしぐさ。
彼は斜め下に顔を向けると、ミレイの隣に飾られている長銃を壁から外した。
「……!?」
先ほどまでのライフルより小ぶりで
彼が片手で持ててしまう大きさの銃を──
じっくりと眺めながら胸の前にかかげる。
その光景に縮こまるミレイに気付いた彼は、束の間の笑みを浮かべて口を開いた。
「でも原因は君にだってあるんだよ?…うわべだけの会話ごときで、僕がどんな男かを知ろうとするなんてさ…──」
銃を手にしたまま、一歩…さらにつめよる。