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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第12章 もっと深い トコロ で

「何故こんな事になってるのか理解できない…って顔だね」

硬直状態で見上げてくるミレイの頭を撫でて、微笑んでいる。

「…まぁそれもそうか」

かと思うと一瞬のうちにその声を低くして、スミヤは小さく呟いた。

瞼を伏せて…思考を巡らすしぐさ。

彼は斜め下に顔を向けると、ミレイの隣に飾られている長銃を壁から外した。


「……!?」


先ほどまでのライフルより小ぶりで

彼が片手で持ててしまう大きさの銃を──

じっくりと眺めながら胸の前にかかげる。


その光景に縮こまるミレイに気付いた彼は、束の間の笑みを浮かべて口を開いた。


「でも原因は君にだってあるんだよ?…うわべだけの会話ごときで、僕がどんな男かを知ろうとするなんてさ…──」


銃を手にしたまま、一歩…さらにつめよる。



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