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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第3章 その暴君、天才につき
寮棟の隣にある食堂に到着した二人。
食堂、というか…
「まるでレストランだね」
その内装はどこかの小洒落たレストランを連想させる。
寮生──いや、学園の生徒全員が利用する食堂であるから、その広さは尋常ではない。
圧倒されているのは二人だけでなく、新入生のほとんどだった。
「凄いよなぁ。生徒全員にこんな贅沢させるとはさすがLGA…金持ち校だよな」
ちなみにここでの食事は何を食べても無料。
おかわりも自由だ。
「いい匂い…お腹減ってきたね。あっちで配膳されてるみたい、行こう!」
「おう」
食堂の入り口に立ち止まっていると、行き交う生徒が不審な目で《 女 》である自分を見てくる。
その視線から少しでも逃げたくて、彼女はナツを急かした。