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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第13章 逃走

でも今は駄目だ。
告白するには早すぎるし、弱っているところにつけこむようなやり方が好みじゃない。
“ …っていうかヤバイ!本棚に、隣の奴から借りたエロ本が普通に置いてある…っ ”
まさか女の子が来るなんて思ってもいなかったし、いろいろ無防備すぎる。
ミレイが風呂から上がる前に戻って隠すという使命ができたナツは、急いでもう一本の飲み物を買おうとした。
チャリン
お金を入れて…
「枢木さんって何飲むんだ?」
お茶?
珈琲……は苦手だったら困るしな……
「…あ、オレンジジュースとかありかも。嫌いな女子はいなさそうだ……──しッ」
ピッ
は?
──ところが後ろから、自分ではない別の指が伸びてきて…
オレンジジュースの左下
ミルクティーのボタンを押してしまった。

