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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第14章 訊問

寮を出ると雨は勢いを増していた。
スミヤは自らのジャケットを脱いで、ミレイが濡れないように頭から被せた。
「あの…久保山くんは…?」
「彼なら無事だよ。腰が抜けてすぐには起き上がれないみたいだけれど」
どうして腰が抜けるような事態になったのだろう。
気になるミレイだが、ナツが無事だと言うことでひとまず受け入れることにした。
───
そして二人は東城家の邸宅へ。
雨が降っているのに構わずスミヤは走らないから、玄関に到着した時にはすっかりずぶ濡れ。
スミヤのシャツも
ミレイに被せられたジャケットも
じっとりと身体に張り付いていた。

