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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第14章 訊問

濡れたまま…このまま上がっていいものか、ミレイが玄関で躊躇っていると
先に靴をぬいだスミヤが振り返る。
「お互い随分とみすぼらしいね」
みすぼらしいものか。
髪をかきあげた彼のしたたる魅力は、衰えるどころか際立っていた。
「風邪をひく前にお風呂に入ろうか」
「わたしはさっき、シャワーを浴びたから…!」
「…何言ってるの?逃がさないよ」
一段上から彼女の手を取り引き寄せる。
「ただでさえ…別の男の服を着る君なんて、一秒たりとも見ていたくないんだ」
ミレイはまだ靴を履いたままなのに
引かれるまま廊下を歩かされる。
「待って!スミヤさん…っ…いや!」
「待たないよ。僕の愛が足りないから君は逃げたりするんだろう?なら…──」
もっと強く植え付ける──それだけだ。

