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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第15章 Mission.1 ~ 捕縛せよ

二つのリングと、それを繋ぐ鎖。
白色の手錠をミレイは物珍しく眺めた。

「えー、無線は耳に取り付けるように」

一緒に配られたイヤリング式の無線電話。

どんな授業か予測がつかないけれど、言われた通りに装着した。


「ミッション内容は実に単純だぞ。──…今からその手錠を、学園にいる銀バッジ所持者の手首にはめる事」


「…手錠を…!?」


ざわつく生徒。


「寮だろうが街エリアだろうが、どこに行こうと、誰にはめようと自由だ。ただし……銀バッジを持つ生徒に限る」


そんな無茶な

クラス中がそう思った筈だ。

ミレイだって例外ではない。


「この広い敷地内で銀バッジを見つけ出す集中力。そして近付き、捕縛する能力──。それを諸君は養うといい!」

指導官は構わず話を続ける。

「制限時間は二時間とする」

そして開始を合図した指導官は、生徒が動揺しながら散らばって行くのをいかにも楽しそうに見守っていた──。







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