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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第15章 Mission.1 ~ 捕縛せよ

「わたしたちは実戦授業中で…っ、銀バッジを持つ生徒を見つけて手錠をはめるミッションなの…」
「ふん…」
やっと聞き入れてくれたのか。
どうりで素人丸出しの動きだったと、ハルトは納得していた。
「…銀バッジ?…ハ、それで俺を狙ったわけ?」
そしてハルトは顔を戻し、自分が返り討ちにした男を嘲笑う。
「よりにもよって俺を見付けるとは運がねぇなあ。…なぁ? そうだろう?」
「…ハァ…ハァ、はい…っ」
「点数稼ぎにやっきになると、こういう落とし穴にはまるもんだ」
言うが早いか、ハルトは男を引きずって移動する。
「覚えときな…」
ミレイの前を横切りながら、誰にとも言わず話し続けた。
「焦って判断を間違うと全てが水の泡だ。…今、お前が無様に手錠をはめられてんのも… " この俺 " を狙うという致命的なミスが原因だ」
「ひっ、ハァ……許してください…!」
「──…頭、冷やしとけ」
「うわああ!」
ミレイが止める間もなく
男はハルトによって、広場の池に放り投げられた。

