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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第15章 Mission.1 ~ 捕縛せよ

“ わたしも止めなきゃ…! ”
ハルトは苦手だ。
もう関わりたくないのが本音…でも。
事情を知る自分が言わないと、彼は誤解されたままハルトに何をされるかわからない。
「ちょっと待って!ハルト…!!」
ハルト…さん?
いいや、相手は年下よ。
「──ハルトくん!」
「はぁ?」
大声で駆け寄ってきたミレイに、顔だけ振り向いたハルト。
「お前…っ」
「その人を離してあげて。手錠をはめようとしたのには理由があるの」
「……?」
ハルトは一目見て彼女を思い出した。
そして、またもや邪魔をされたことに機嫌を悪くする。
「ちっ…、またそうやって俺の気を引こうって作戦かよ?」
「違うっ…」
「だったら何だ。理由があるとかテキトーな事言いやがって」
「…ッ テキトーじゃないの!」
「嘘つけ!」
ミレイはハルトに近付き過ぎないようにしつつ
話を聞こうとしない彼に声を張り上げた。

