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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第16章 Mission.2 ~ 逃避せよ

静かになった無線に指で触れ、ミレイは自身の頭を整理しようとする。
銀バッジ所持者に手錠をはめる。
自分のミッションは成功した…。
で、ミッションの変更。
「今度は護衛しろ?って…」
「──ハァ」
「…っ…カルロさん」
カルロが面倒くさそうに溜め息をついている。
「…どういう意味かわかりました?」
「……あんたは俺に手錠をはめた。俺はあんたを護衛する。あんたを狙って刺客が来る」
「…ッ、やっぱりそうなんですね」
「まさか奴隷が、主人に手を焼かせるとはな…」
冷たい目をして、ミレイを見上げた。

