この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第16章 Mission.2 ~ 逃避せよ

ミレイに対してだけじゃない。

彼が何かに対して関心を向けているのを見たことがない。

“ … それが、無性に寂しい ”

──そんな事を考えながらミレイは蕎麦を食べ進めている。



しだいに左手で箸を扱うのにも慣れてきて、ミレイはちゃんと皿を空にした。


「ごちそうさま」

「……」


食べ終わったと彼に伝える代わりに、ミレイは手を合わせた。


カルロは意外にもまだ起きている。

頬杖をついて出入り口を見つめたままだ。

そしてミレイの食事が終わったのを確認して、ゆっくりと立ち上がる。


「そこを通せ」

「店を出るんですか?」

「…まだ、出ない」


奥に座ったカルロが座敷から降りようとするので、ミレイも一緒に出ないと彼が通れない。

それ以前に手錠のせいで離れられないのだから。


「おい、便所を借りるぞ」

靴を履いたカルロが厨房で休む亭主に声をかけた。


「はいはい、その奥にありますよー」

亭主は入り口とは逆側を指して答える。



「あ、お手洗いに行くんですね…」


“ じゃあ、わたしはここで待っておこう ”


「──…!」


と、忘れてはいけない。


もう一度くり返すが、カルロとミレイは離れられないのだ。



/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ