パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第17章 留守番

まな板の上やボールの中には、切った野菜が準備されている。

大根、人参、玉ねぎ、セロリ…

あとはベーコンを切って、一緒にスープにするだけだ。

いつもはこんなに贅沢に食品を使ったりしないが、今日は少し思うところがあって、彼女はこのスープを作っていた。


“ カルロさん…。食べてくれないかな ”


うすうす気付いてきたのだが、カルロの食生活はあまり見習えたものじゃない。

食生活にかぎらず " 要介護 " な、だらしない毎日を送っている彼だ。

健康的な生活をしているとは思えない。


──これは３年前のお礼もかねてだ。

スープだったら、きっと彼も野菜を食べてくれるだろう。

“ また、うざい、って追い払われるかな ”

ミレイは鍋で材料を煮込み始めた。