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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第19章 気になるひと

数十分前──
何者かによるビル爆破の情報を入手した彼等は、警察に連絡。
そしてアナウンスを流して、社員達にビルの外に逃げるように誘導したのだ。
しかし、いざ自分達も逃げようとしたところ、会長室のドアが開かない。
なんとか部屋からは出たものの…脱出に間に合わなかったのだ。
「おい!どうするのだ、きみ!」
「このままでは爆発に巻き込まれてしまうぞ!」
専務と秘書が、背後に立つある男に向かってわめいた。
その男とは、依頼を受けて今回、会長の警護を任されたガードマンである。
「……これは確かに…、ダルい」
予想以上の面倒な事態に、さすがのカルロも溜め息をつくしかなかった。

