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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第20章 猫と、彼の闇

スミヤによれば
カルロは確か猫が好きだった筈──。

好きなら触ればいいのに。

でもよくよく考えると、普段のカルロなら周囲を無視して睡眠を続ける筈で。

“ 観察してるってことは、やっぱり興味があるってことよね? ”

彼が猫好きだという事実は、意外でありつつ、不思議と頷ける。


──そしてついに、しびれを切らした猫は縁側に軽々と飛び移った。


その勢いで彼に近付くと、椅子の下にもぐり込んだり…足に身体を擦り付けたりしている。


“ 可愛いなぁ。というか羨ましい! ”


カルロのような人にかぎって動物に好かれるのは何故なんだろう。

彼を親と勘違いしているかのように甘える猫を見ていると、その光景に自然と微笑んでしまうミレイだった。


カルロも全く無反応なわけではなくて

「……」

黙ったまま椅子の下を覗いたりしている。

足に触られても追い払うようなことはなかった。


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