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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第20章 猫と、彼の闇

「俺はあんたになんか興味ない」

「……っ」

「──…特別だと?そんな茶番を言ったところで、何の見返りもないからな…!」


彼女が何か見返りを求めている、とは
カルロだって本当は思っていなかった。

ミレイは本気だ。

彼女の言葉には偽りがない。

だからこそカルロは焦っているのだ。

これ以上、彼女が自分の闇に踏み込んでくるのを恐れて──。


“ よりにもよって枢木アンナの娘が… ”


これはいったい、何の因果だ?


何故この女が、いま俺の目の前で…俺の過去を聞いて、泣くほど動揺しているんだ。



ギリッ‥‥



さっさと俺に愛想を尽かして

遠くへ逃げればいいじゃないか──。












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