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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第21章 兄弟喧嘩

「何やってんだ」
「……!?」
二人のいる縁側に、突如として現れた第三者。
椅子に座るミレイに詰め寄っていたカルロは、顔を動かさずに視線だけを声の方へ向けた。
ミレイは斜め後ろに振り返り、広縁に立つその男を見つける。
「…ハルトくん…!? どうしてここに…っ」
「はぁ?自分の家にいちゃ悪いのかよ」
ミレイが焦りぎみに問うと、ハルトはカルロを睨んだまま彼女の質問を嘲笑った。
「何が、どうして…だ。あんだけ大声で啖呵( タンカ )きっといてよく言えるな」
「……っ」
「騒音以外の何物でもねぇよ」
無我夢中で叫んでいた彼女は、自分の声の大きさなんてまるで意識していなかった。
ハルトに言われて初めてそれを認識する。

