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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第21章 兄弟喧嘩

腰砕けとはこのことか。
「…ハァー…っ……ケホッ」
「…はぁ?お前、キスだけで軽くイッたのかよ」
掴んだ手首を持ち上げるハルトは呆れた声で、腕を引っ張って彼女を立たせようとする。
「──…ムカつくぜ」
「……わかったか、ハルト。俺とお前ではそもそもの格が違う…」
「うっぜー…ッ」
兄弟のやり取りはまだ続いている。
しかしろくに頭の働かないミレイに、その会話内容は届かなかった。
「…さて、と」
口喧嘩もほどほどに──
カルロとハルトは、すっかり脱力した彼女を見下ろして標的を定め直す。
「立ちなよ」
「…っ…カルロさん…」
ハルト同様に、彼女の身体を掴む。
カルロはミレイを強引に立たせ再び唇を奪った。
「…んー…っ、ふ…!!」
「…舌、…絡ませろ……」
「……ハァ、…ハ、アっ…!!」
だらしなく開いてしまった唇から、ミレイの舌が無意識に突き出る。
二人の舌先が糸を引き
垂れたそれが一筋、彼女のシャツに落ちた。
「…っ 勝手によろしくやってんな」
ハルトも黙ってはいない。

