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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第21章 兄弟喧嘩

「……!?」
不意打ちのキスに、頭が真っ白になる。
ハルトの腕に捕らわれたまま、カルロによって横を向かされたミレイは、その唇を奪われていた。
どうして、と
疑問を抱く暇もなく──
彼の舌が割り入ってくる。
「…ん………っ」
ハァ…
「ん…!? …ふ、ン……、…っ」
カルロの舌は強引で…だが、焦る様子はなく
彼女の口内をじっくりと蹂躙していく。
ゆっくりと……
「……や、……め、…ッ……息が……」
喋ろうとして舌を押し返しても、巧みに巻き付いて離れない。
“ なに?これ…! ”
ミレイは瞼を下ろしながら震えた。
こんなキスは初めてだった。
彼と触れているのはこの舌だけなのに、まるで身体中を支配されていくようだ。
“ キスだけで……っ、イッちゃいそう……”
角度を変えて舌を何度も差し込まれ弄ばれる内に、関係ないはずの下半身が反応してしまう。
「…ふぅ、…ッ─…」
「……」
ハルトは何も口を出さない。
カルロの姿など見えないとでも言いたげに、自分は胸を愛撫する。
“ 駄目だ…っ……本当に、力が抜けてく…”
ゾクッ…
「…、ッ──……ふ、ぁ」
腰から下の力を奪われたミレイは
堪えきれずにその場に崩れた。

